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唾奇 × Sweet William『Jasmine』

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 発売日:2017年4月19日
レーベル:Manhattan Recordings

<収録曲>
1. South Side Ghetto
2. 語リ
3. 白内
4. Kikuzato (Pianiment Remix)
5. 街から街
6. The Girl From Yosemiya
7. Good Enough (Feat. kiki vivi lily)
8. Made My Day
9. Frenchness
10. Girl (Feat. Jinmenusagi)
11. Let Me
12. 道 -Tao- (Soulera Remix)

★オススメ

 

昨年一気に全国区へ知名度をあげた唾奇とSweet Wiiliamのアルバム。
リリース前に字面はよく見るようになったけど最初は”つばき"って読めませんでした。
珍しく予約して購入した1枚。
期待を裏切らないかっこよさで、昨年の国産RAPベスト10枚的なブログで色んな人もこれを入れてましたね。

冒頭の2曲を聴いていると沖縄ゲットーの暗めな内容なのかなと思うかもしれないんだけど、


唾奇 × Sweet William / South Side Ghetto

 

決してそういう雰囲気のアルバムではなくて、先行して公開されていたMVで分かる通り、Sweet Williamのトラックがオシャレでとってもキャッチー、そこにしっかりと発声する唾奇のラップがめちゃくちゃ相性良い。
MVもとってもオシャレです。

 


唾奇 × Sweet William / Made my day

 

リリックの内容はまさしくヒップホップらしい女やハッパネタが多めだったり、ネガティブな感情吐露が多いですが、所轄インディヒップホップに感じるような暗くて陰鬱な雰囲気にならないのもSweet Williamのトラックが大きい。
唾奇のリリックは男の最低でダメなところがしっかり出ていて、そこもとても共感出来るし、それがこのオシャレなトラックに乗ってるアンバランスさが味噌。
「大体は抱いたら怠惰さ」
「またな / どこかで会えたら / 一発ヤラせてくれ / まじで / ガチで」
(M8「Made my day」)というラインとか、語感がとにかく気持ちいい。

 


唾奇 × Sweet William / Good Enough feat. kiki vivi lily


唾奇は顔もかっこよくて、ラップも上手いし、ファッションもイケてる。
なんと高スペックなMCだろう。
フリースタイルダンジョンやKOKで有名になったCHICO CARLITOがラップを始めたキッカケも
同じ地元の唾奇の影響だとか。(唾奇が地元の先輩なのかな。)
唾奇とSweet Williamの出会いは、Sweet Williamが沖縄に遊びに行った時に、たまたまHIP HOPがかかってるバーの前を通りかかって、その店で唾奇が働いていたのが最初とインタビューで語ってます。

全然出身が違う2人が大人になってから偶然出会って、こうやってアルバムまで作るにいたり、そしてしっかりと評価を得たのはなんともドラマチックな話。

当日用事があって行けなかったのですが、2017年のりんご音楽祭のライブ映像がDAXのチャンネルにあがってます。
これを観るとライブもめっちゃ上手い。

 


唾奇 × Sweet William - 街から街 @ りんご音楽祭2017

 

邦楽ロックシーンてフェスの成熟もあってか、
リスナーの評価基準が音源よりもライブの良し悪しのほうが大きいんですよね。
音源はみんな最低限のクオリティを担保してて、逆にライブが音源以下でしょぼいバンドもインディーなんかめっちゃいるんですけど。
(同時にライブが音源よりはるかに良い場合ももちろん)

それと比較して邦楽ヒップホップシーンは相対的にリスナーがライブまで観たことがある、という人が少ないせいかなと思うんですが、圧倒的にライブより音源が評価基準になっているほうが多い印象。
そんな中でも唾奇はライブ力もしっかり持っているアーティストなんだなぁと。
そういうラッパーを今年はどんどん探したいので、音源で気になったアーティストはライブにもなるべく足を運ぼうと思います。

最後にアルバムリリースの2年前の代表曲を。(アルバムでは最後にREMIXが収録。)
今より有名になる前のCHICOも映ってます。
リリース前そんなに再生されてなかったのに、今日時点で48万回再生。すごいなぁ。夢があるなぁ。

 


唾奇 道-TAO- prod by. TNG

 

別のトラックメーカーとやったアルバムも聴いてみたいですね。

 

Jasmine

Jasmine