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死ぬまでにどれだけ聴けるか

あとどれだけ聴けるんだよぉぉぉぉぉぉ

SUPER BEAVER『27』

ROCK SUPER BEAVER レビュー

27

 

2016.06.01 Release

SUPER BEAVER 8th Album『27』

 

<収録楽曲>
01.27
02.秘密
03.ことば
04.うるさい
05.赤を塗って
06.ひとつ
07.じぶんまかせ
08.本音
09.まっしろ
10.運命
11.青い春
12.人として
13.素晴らしい世界

(TOTAL : 55min)

 

今ノリにノッているSUPER BEAVERのアルバム「27」。

あれは何年も前、ソニーのEPICに所属していた時に何度かライブを拝見する機会があったんだけど、曲もライブも全く刺さらず、この時点ではむしろ嫌いなバンドの1つだったSUPER BEAVER。

 

その後、メジャーとの契約が終わり、一度まっさらな状態になってからまさに"這い上がって"きたバンド。

メジャー、しかもソニーなんていう大メジャー会社との契約が終わった時は、メンバーそれぞれに「もうバンド辞めるか」という心理が当然浮かんだだろうことは想像に易いけど、そこからバンドを解散することもなく、そして誰も抜けることなく続けたと。バンドメンバー内の絆の強さと、誰も味方がいなくなり、"メジャー落ち"のレッテルも背負わざるをえなくなっても再び動き出した彼らの根性は並大抵ではないのだろう。

 

「最近やたら名前見るな」と思ったのが前作アルバム『愛する』(2015年4月)の時で、この作品がとても良くて、結果その前のアルバム『361°』もチェックして、今に至る。

始まりが嫌いだったものを突然良いなと思った時の振り幅はいつだってすごいもので、今のSUPER BEAVERの楽曲をすごい好きになった。

 

このアルバムの前に"今時"、3ヶ月連続のシングルリリース。

シングルは利益を上げづらいし、作品において特に予算のかかるMVも各シングルで制作している。

スタッフ、マネージメントのパワーというか気合も素晴らしい。


SUPER BEAVER「ことば」MV (Full)

 


SUPER BEAVER「うるさい」MV

 


SUPER BEAVER「青い春」MV (Full)

 

3枚とも新曲は表題曲1曲だけでc/wにライブ音源を3〜4曲収録しているところがポイントだろう。

ライブに自信のあるバンドなんだろうし、過去の曲をキチンと掘り起こし、逆にA面が1曲なので、それだけ曲が入っていても表題が立つ。

シングルで切りたいくらいの曲がそれだけあるということだろうし、作家としてノッているということでもあるんだろう。

 

Zepp Divercityでのワンマンも成功させ、ノリにノッた状態でリリースされた今回のアルバムもノリにノッている。素晴らしい。

natalie.mu

 

このバンドからは基本的に洋楽の影響を受けた印象が全然してこなくて、「邦楽を聴いて育った邦楽ギターロックバンド」という感じ。KANA-BOON以降の邦楽の若手と類似する点だけれど、「この人たち30過ぎだよね?」と思っていたらそもそもSUPER BEAVERはまだ全員20代だったことに今作で初めて気付く。

まだ若かったのか。

 

基本的に詞曲をギターが書いているというのもポイントだろう。

そういう場合、大体ボーカルのカリスマ性が薄れガチなのだがSUPER BEAVERはどうか。

この手のギターロックバンドでは珍しくボーカルがギターを持たずにマイクのみのピンボーカルでやっている。ここが素晴らしい。

ラウド系のそれと一緒で、"歌"に全力で向かっている姿勢=ボーカリストとしての存在感がギターを持って歌うそれよりも遥かに伝わってくる。

そしてそんなボーカルが歌う歌詞の内容が素晴らしい。

"青春"というキーワードで囲われた思春期をガサッと持っていくような言葉のオンパレードで非常に日本仕様というか、日本人にしか書けないしグッとこないであろう叙情的な内容だ。現代のロックが好きな中高生は勿論、僕のようにゴイステやモンパチを中高生時代に通ってきた"青春パンク通過組"の20代後半〜30代前半にも刺さっているよ。

めっちゃチャラい見た目なのにそんなエモい歌で赤裸々な歌詞歌われたらギャップにやられちまうよ。

 

ギターが他の4人組ロックバンドより1本減っても楽曲が成り立つのは比較的シンプルなアレンジで曲の良さで勝負しているということでもある。

まさにフォーク。

 

残念ながらメジャー落ちして以降のライブは観れていないので是非観に行きたい。


SUPER BEAVER「秘密」MV

 

 

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