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死ぬまでにどれだけ聴けるか

あとどれだけ聴けるんだよぉぉぉぉぉぉ

米津玄師『Bremen』

ROCK 米津玄師 レビュー

  

Bremen (初回限定盤)(CD+DVD) (映像盤)

2015.10.07 Release

米津玄師 3rd Album『Bremen』

 <収録曲>

01. アンビリーバーズ
02. フローライト
03. 再上映
04. Flower wall
05. あたしはゆうれい
06. ウィルオウィスプ
07. Undercover
08. Neon Sign
09. メトロノーム
10. 雨の街路に夜光蟲
11. シンデレラグレイ
12. ミラージュソング
13. ホープランド
14. Blue Jasmine

 

2枚目のご紹介は待ちに待っていた米津玄師の3rd Album。

 

ニコニコ動画に自作の楽曲をボカロPとして発表していた"ハチ"が本名の米津玄師(よねづけんし)で1st Album『diorama』を2012年にリリースしてインディーズデビュー。

(それ以前にハチ名義でも2枚のフルアルバムをリリース。)

もう3年も経つのねぇ。

ハチ時代はボーカロイドが歌っていたが米津玄師名義になってからのリリースは全曲自身でボーカルをとっている。

 

僕がこの米津玄師を知ったのはROCKIN'ON JAPANとMUSICAが1st Album『diorama』でのデビュータイミングで巻頭にロングインタビューを持ってきて大々的に推し出している記事を見かけた時。

新人クラスはJAPANであればイチオシのもので4P、それ以外は2P。

MUSICAも上記と同じく4P、2Pという感じでやっているという印象だけど、この米津玄師はいきなりその2倍かそれ以上くらいのページを割いて推していた気がする。

こういう場合、

「そんなにやばいのか?」

あるいは

「事務所金積んだのか?」

と色々勘ぐってしまうもので、

とりあえず音を聴く前にそのインタビューを読み、そのままYouTubeに飛んで音を聴いてみた。

名曲きたー!

「切ない」、僕が音楽に求める1番"切なさ"が爆発したメロディライン。

イントロからサビまで突き抜けているこの1曲で完全にノックアウトされた。

 

 そのままアルバムのクロスフェード動画もチェックしてみて、

見事にハマり、

最新の3rdまでアルバムは全て購入して大好きなアーティストになった。

 

インタビューを読めばよく分かるけど、彼は生まれつき他人とコミュニケーションを取ることが苦手で、独りの時間が増え、それがまた独りの世界をどんどん拡げていき、その中で創作活動を進めていったらしい。

中学時代に一度はバンドを組んだものの、他のメンバーと上手く活動を続けられずに1人で音楽を作ることになり、全ての楽器の音、フレーズを自分1人で作っている。典型的なDTM制作でこのアルバムは制作されたよう。

「BUMPが好きだ」とインタビューの発言にもあるように全体的にバンドサウンドのアレンジだが、ドラムなど打ち込みがほとんどだと思われるので、聴いた感触は"バンドの音なのに無機質"というニコニコでボカロPたちが作っているバンドサウンドに近い。

僕はミクなどボカロの"感情の無い"声(て言ったらボカロ好きには怒られるかもしれないけど)が苦手なので、ハチ時代は当然彼のことを知らなかったけれど、

「なんで自分の声で始めから歌わなかったんだろう?」

と思うくらい、まず良い声質だなぁと思った。

 

そんな彼は、

1st Album『diorama』(2012)でオリコン週間チャート初登場6位を記録し、鮮烈なデビューを飾る。ニコニコユーザーのみなさんにはお馴染みの存在だったんでしょうけど、僕も含め普通の音楽ファンやロキノン好きのキッズからしたら本当に彗星の如くと言いたいくらいシーンに登場してきた感がある。

何よりすごいのはこの時点ではライブをやっていなかったので、いわゆる生の現場やフェスでファンを獲得したわけではないという点。

元々支持されていた"ハチ名義"時代のニコニコユーザー+僕のように今作のデビューで存在を知りYouTubeの映像など"音源だけ"で好きになったユーザーのみでの支持で週間6位を獲得したのだ。これ超すごいことですよ。

 

アルバム単位でのサウンドの色を自分的にザックリ分けてしまうと、

1st Album『diorama』(2012)→ 宅録で作ったロックサウンド

2nd Album『YANKEE』(2014)→ 前作の宅録感+バンド(生音)で作ったサウンド

3rd Album『Bremen』(2015)→ 生バンドの音+メジャーアレンジで人間味が溢れたロックサウンド

 

勿論それぞれのアルバムの中でも曲によってアレンジは様々あるけど、制作面/本人のモードの変化で3枚の印象は全然違うなぁと思っている。

それに伴って歌詞も3枚目ではそれまで自分のための歌だったものが、聴いてくれる人のための歌、誰かのために歌うという気持ちがまず大前提にあるような変化をしているなと。

これは"ハチ時代"のニコニコ中心に得た名声を遙かに凌ぐヒットを米津玄師として作り、東京メトロのTVCMも含めてお茶の間の人間の耳にも自分の音楽が届き、そしてライブを始動させて自分のファンに直接音楽を伝えるという経験を通して、成長した証なのかな。

個人的には最新作が最高傑作。

それはセールスという結果にも出て、初めての週間オリコンチャート1位を記録。

スーパーヒットアーティストの仲間入りを本当の意味で果たした、と。

 

アルバムに先がけて発売された4th Single「アンビリーバーズ」

この曲を聴いた時に、「成長が止まらないなぁ…」と強く感じたよね。。

 

「アンビリーバーズ」はこのColdplayの曲からのインスパイアなのかなぁ、と思ったり。

 

そんな感じで3rd Album『Bremen』もめちゃくちゃ期待値高くしてから聴いてみたら、その期待をキッチリと超えた大傑作だったのでした。

アルバム曲にもシングルでも良かったんじゃないか?という曲がいっぱい入っている。

是非。

 

 

Bremen (初回限定盤)(CD+DVD) (映像盤)

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